アドミッション・ポリシー(医学系研究科)
医学系研究科の【基本理念】
医学・医療の専門分野において,社会の要請に応えうる研究者及び高度専門職者を育成し,学術研究を遂行することにより,医学・医療の発展と地域包括医療(地域社会及び各種の医療関係者が連携し,一丸となって実践する医療)の向上に寄与することを目指す。
■ 博士課程医科学専攻
<教育目的>
医学・医療の領域において,自立して独創的研究活動を遂行するために必要な高度な研究能力と,その基礎となる豊かな学識と優れた技術を有し,教育・研究・医療の各分野で指導的役割を担う人材を育成します。
そのために,次の目的のコースを設けます。
〔基礎医学コース〕
医学・生命科学等の領域で自立した研究者・指導者として活躍する人材を育成することを目的とし,そのための幅広い専門的知識と研究に必要な技術や実験デザインなどの研究遂行能力を修得します。
〔臨床医学コース〕
研究マインドを備えた臨床医学等の高度専門職者を育成することを目的とし,病態学,診断・治療学,手術技法,統計解析など臨床医学や社会医学の高度な専門的知識・技能・態度ならびに主として患者を対象とする臨床研究の遂行能力を修得します。
〔臨床腫瘍医師養成特別コース〕
臨床医学コースの中で,本コースをさらに履修することにより,日本臨床腫瘍学会の認定資格「がん薬物療法専門医」の取得を目指します。
〔総合支援医科学コース〕
総合的ケアなど医療関連の研究・実践能力を備え,包括医療のなかで活躍する高度専門職者を育成することを目的とし,そのための幅広い専門的知識と技術ならびに研究・実践デザインなどの研究・実践遂行能力を修得します。
<教育目標>
教育成果として,次のことを達成目標とします。
1.高い倫理観と豊かな人間性を育み,医学・医療の諸分野での指導的役割を果たす能力を身につける。
2.幅広い専門的知識・技術を身につけ,研究及び医学・医療の諸分野での実践で発揮できる。
3.自立して研究を行うために必要な実験デザインなどの研究手法や研究遂行能力,あるいは研究能力を備えた高度専門職者としての技量を身につける。
4.幅広い視野を持ち,国内外の研究者あるいは専門職者と専門領域を通した交流ができる。
<教育方針>
目標達成に向けて,次の方針の下に教育を実施します。
1.育成する人材像ごとに〔基礎医学コース〕,〔臨床医学コース〕,〔総合支援医科学コース〕に沿って,学生ごとの履修カリキュラムを設計し,それぞれの専門的知識・技術と研究・実践能力並びに関連分野の教育を行う。
2.各コースにおいて,自立して研究を行うのに必要な実験デザインなどの研究手法や研究遂行能力を身につけるための実践的教育を必修科目として行う。
3.医学・生命科学研究者や医療専門職者として必要な倫理観やコミュニケーション能力などの基礎的な素養並びに各自の専門性を深めるための授業を共通必修選択科目として行う。
4.国内外の学会・研究会等に積極的に参加させ,幅広い視野と成果を発信する能力を育てる。
<入学者受け入れの方針>
【1.求める学生像】
本博士課程・医科学専攻の教育課程を通して目的に沿った人材を育成するために,次のような学生を求めます。
1.医学・歯学・獣医学・薬学の6年制学部卒業者で,医学・医療の分野で,研究者或は高度専門職業人として社会に貢献したいと考える人
2.医学系修士課程あるいはその他の修士課程修了者で,医学系研究科博士課程と合わせて研究者を志す人
3.学習と研鑽を努力・持続するための忍耐強さを持つ人
4.博士課程での教育プログラムを学ぶのに必要な学力・能力を備えた人
【2.入学者選抜の基本方針】
入学者選抜の「公平性・多様性および評価尺度の多面性」を理念として,次の基本方針に基づき選抜を行います。
1.求める学生像に沿った多彩な人材を得るために,医学科や医学系修士課程等を卒業・修了したものに加えて,社会人,留学生を積極的に受け入れます。
現時点では,@一般入試とA社会人特別入試による選抜を行っています。
2.本課程での教育・研究指導プログラムを学ぶために必要な学力・能力を問う試験を行います。
@一般入試では,専門分野ならびに幅広い知識を学習し,研究手法や研究遂行能力を修得するのに必要な英文読解能力等を問う筆記試験と志望する分野の基礎的学力・能力を問う口頭試問を行い,これらと成績証明書等の結果を総合して判定します。
A社会人特別入試では,一般入試と同様な試験を行い,社会人特別入試の観点で総合的に判定します。
3.学力・能力のみならず意欲・適性等を重視した総合評価により選抜を行います。
それぞれの入試において,志望の動機,学習意欲,積極性,協調性やコミュニケーション能力等について対話・口述を通して評価し,将来研究者あるいは専門職者になるために十分な適性を備えているか,を判断するための面接試験を行っています。特に,面接試験は,総合判定の重要な資料とするとともに,評価が低い場合は不合格とすることがあります。
■ 修士課程医科学専攻
<教育目的>
医学部医学科以外の理系・文系4年制大学学部出身の多様なバックグラウンドを持つ学生を受け入れ,医学の基礎およびその応用法を体系的・集中的に修得させることにより,医学,生命科学,ヒューマンケアなど包括医療の諸分野において活躍する多彩な専門家を育成します。
そのために,次の目的のコースを設けます。
〔基礎生命科学系コース〕
生命科学・基礎医学等の領域で研究者・指導者として活躍する人材を育成することを目的とし,そのための幅広い専門的知識と研究に必要な技術や研究遂行能力を修得します。
〔医療科学系コース〕
医療関連の諸分野で活躍する専門職者や研究者を育成することを目的とし,そのための幅広い専門的知識と医療科学研究に必要な技術や研究遂行能力を修得します。
〔総合ケア科学系コース〕
ヒューマンケアなど包括医療のなかで活躍する専門職者や研究者を育成することを目的とし,そのための幅広い専門的知識と技術ならびに研究・実践遂行能力を修得します。
<教育目標>
教育成果として,次のことを達成目標とします。
1.高い倫理観と豊かな人間性を育み,包括医療の諸分野でリーダーシップを発揮できる。
2.医学の基礎とともに志す分野の専門的知識・技術を修得し,それを自らが発展させていく能力を身につける。
3.科学的・論理的に思考し,問題解決方法のデザインと研究を遂行する能力を身につける。
4.国内外に対し幅広い視野を持ち,研究・活動等の成果を発信する能力を身につける。
<教育方針>
目標達成に向けて,次の方針の下に教育を実施します。
1.共通必修科目で医学の基礎とともに生命科学倫理を学び,医学・医療の分野で必要な基礎的な素養と人間性を育てる。
2.〔基礎生命科学系〕,〔医療科学系〕,〔総合ケア科学系〕の履修コースにより,それぞれの専門的知識・技術と研究・実践能力の教育を行う。
3.多彩な専門選択科目により,履修コースに応じた幅広い専門知識を修得させる。
4.国内外の学会・研究会等に積極的に参加させ,幅広い視野と成果を発信する能力を育てる。
<入学者受け入れの方針>
【1.求める学生像】
本修士課程・医科学専攻の教育課程を通して目的に沿った人材を育成するために,次のような学生を求めます。
1.医学・医療の分野で,高度専門職業人として社会に貢献したいと考える人
2.本修士課程と医学系研究科博士課程とを合わせて研究者を志す人
3.学習と研鑽を努力・持続するための忍耐強さを持つ人
4.本専攻の教育課程で学ぶのに必要な学力・能力を備えた人
【2.入学者選抜の基本方針】
入学者選抜の「公平性・多様性および評価尺度の多面性」を理念として,次の基本方針に基づき選抜を行います。
1.教育目的および求める学生像に沿った多彩な人材を得るために,医学部医学科以外の広い分野の大学を卒業したものに加えて,社会人,留学生を積極的に受け入れます。
現時点では,@一般入試とA社会人特別入試による選抜を行っています。
2.本課程での教育・研究指導プログラムを学ぶために必要な学力・能力を問う試験を行います。
@一般入試では,専門分野ならびに幅広い知識を学習し,研究手法や研究遂行能力を修得するのに必要な英文読解能力等を問う筆記試験と志望する分野の基礎的学力・能力を問う面接・口頭試問を行い,これらと成績証明書等の結果を総合して判定します。
A社会人特別入試では,志願理由書,業績報告書の書類審査と志望する分野の基礎的学力・能力を問う面接・口頭試問を行い,これらと成績証明書等の結果を総合して判定します。
3.学力・能力のみならず意欲・適性等を重視した総合評価により選抜を行います。
それぞれの入試において,志望の動機,学習意欲,積極性,協調性やコミュニケーション能力等について対話・口述を通して評価し,将来研究者あるいは専門職者になるために十分な適性を備えているか,を判断するための面接試験を行っています。特に,面接試験は,総合判定の重要な資料とするとともに,評価が低い場合は不合格とすることがあります。
■ 修士課程看護学専攻
<教育目的>
高度の専門性を有する看護職者にふさわしい広い視野に立った豊かな学識と優れた技能を有し,国内及び国際的に看護学の教育,研究,実践の各分野で指導的役割を果たし,看護学の構築に寄与できる人材を育成します。
そのために,次の目的のコースを設けます。
〔研究・教育者コース〕
研究・教育・実践の関連性に基づき,看護実践向上の基盤となる研究・教育について高度な知識と優れた遂行能力を有し,看護の各分野において優れたリーダーシップが発揮できる研究者・教育者・実践者として,看護を開発していくことができる人材を育成します。
〔専門看護師コース〕
質の高い医療へのニーズに応え,特定の専門看護分野における卓越した看護実践能力をもつスペシャリストとしての役割が発揮できる人間性豊かな人材を育成します。
<教育目標>
教育成果として,次のことを達成目標とします。
1.高い倫理観と豊かな人間性を育み,看護学の分野での指導的役割を果たす能力を身につける。
2.高度で幅広い専門的知識・技術を身につけ,看護学の分野での実践で発揮できる。
3.自立して研究を行える研究遂行能力,あるいは研究能力を備えた高度専門職者としての技量を身につける。
4.幅広い視野を持ち,国内外の研究者あるいは専門職者と専門領域を通した交流ができる。
<教育方針>
目標達成に向けて,次の方針の下に教育を実施します。
1.高い倫理観に基づき看護についての問題を包括的にとらえ,柔軟に解決する研究能力を持った看護職者を育成する。
2.教育,研究,実践を通して,看護の多様な問題に対処できるように自ら研究し解決する習慣を身につける。
<入学者受け入れの方針>
【1.求める学生像】
本修士課程・看護学専攻の教育課程を通して目的に沿った人材を育成するために,次のような学生を求めます。
1.看護学領域の大学卒業者で,看護学の分野で,研究者あるいは高度専門職業人として社会に貢献したいと考える人
2.看護職者として十分な経験や実績を持ち,上記と同等の能力がある人
3.学習と研鑚を努力・持続するための忍耐強さを持つ人
4.修士課程での教育プログラムを学ぶのに必要な学力・能力を備えた人
【2.入学者選抜の基本方針】
入学者選抜の「公平性・多様性および評価尺度の多面性」を理念として,次の基本方針に基づき選抜を行います。
1.教育目的および求める学生像に沿った多彩な人材を得るために,看護系の大学を卒業したものに加えて,社会人,留学生を積極的に受け入れます。
現時点では,@一般入試とA社会人特別入試による選抜を行っています。
2.本課程での教育・研究指導プログラムを学ぶために必要な学力・能力を問う試験を行います。
@一般入試では,専門分野ならびに幅広い知識を学習し,研究手法や研究遂行能力を修得するのに必要な英文読解能力等を問う筆記試験と志望する分野の基礎的学力・能力を問う面接・口頭試問を行い,これらと成績証明書等の結果を総合して判定します。
A社会人特別入試では,志願理由書,業績報告書の書類審査と一般入試と同様な試験を行い,志望する分野の基礎的学力・能力を問う口述試験を行い,これらと成績証明書等の結果を総合して判定します。
3.学力・能力のみならず意欲・適性等を重視した総合評価により選抜を行います。
それぞれの入試において,志望の動機,学習意欲,積極性,協調性やコミュニケーション能力等について対話・口述を通して評価し,将来研究者あるいは専門職者になるために十分な適性を備えているか,を判断するための面接試験を行っています。特に,面接試験は,総合判定の重要な資料とするとともに,評価が低い場合は不合格とすることがあります。